目標を達成したのに、やめた私の話
「副業で月5万円を稼げるようになりたい」
これは、私が副業を始めたときに掲げた最初の目標でした。
そのゴールを、私はWebデザインで達成しました。
バナー制作やサムネイル作成などの案件をこなし、継続依頼もいただけるようになり、実際に月5万円の収益を得ることができました。
でも──
そんな私が、その後Webデザインの副業をやめてしまったんです。
「なんで? せっかく稼げたのに?」
自分でもそう思いましたし、正直、手放すのはとても勇気がいりました。
でも今なら、こう言えます。
続けられなかったのには、ちゃんと理由があった。
そして、やってみたからこそ、わかったことがたくさんある。
この記事では、私がWebデザインで副業月5万円を達成した過程、そしてやめることになった理由や気づきを、正直にお話しします。
「これから副業を始めたい」
「Webデザインに興味はあるけど不安もある」
そんなあなたの背中を、そっと押せたらうれしいです。
なぜWebデザインを選んだのか?
副業としてWebデザインを選んだのは、いくつかの理由がありました。
まず、在宅でできて、需要もある。
そして見た目にも華やかで、なんだかカッコいい副業だと感じていたからです。
パソコンひとつで場所を選ばず働けるイメージがあり、「自分の生活スタイルにも合ってるかも」と思って興味を持ちました。
それに、もともとCanvaやPhotoshopで画像を作るのが好きだったこともあり、「これを活かせる副業なら、楽しく続けられそう」と思ったのも理由のひとつです。
さらに、始める前は「デザインってセンスが必要なんでしょ?」と少し身構えていました。
でも調べていく中で、“デザインは理論8割・センス2割”という言葉に出会い、「だったら自分にもできるかもしれない」と感じました。
実際に学び始めると、配色・文字の余白・レイアウトの基本など、再現性のあるルールがあることに気づき、理論を学ぶことで成長できる実感が持てたのも、前向きに取り組めた理由のひとつです。
どうやって月5万円を達成したか
Webデザインを学んだあと、私はクラウドソーシングサイトと、オンラインコミュニティ内の案件募集を活用して実際の仕事に挑戦しました。
最初に受けたのは、2ちゃんねるまとめのYouTubeサムネイル制作といった比較的シンプルなデザイン案件でした。
自分にとって取り組みやすく、納品までの流れもわかりやすかったので、安心して一歩を踏み出せたのを覚えています。
地道に案件をこなしながら、丁寧なコミュニケーションを意識していた結果、単発ではなく継続の依頼が入るようになり、徐々に収入が安定していきました。
気がつけば、月に5万円以上の収益を達成。
「もしかしてこのまま続ければ、本業を超えられるかもしれない」
そんな希望さえ見えてきた時期もありました。
でも、続けられなかった理由
Webデザインの副業で、月5万円を達成した。
クライアントとのやり取りにも慣れ、案件の流れも理解できてきた。
それなのに――私は、そこで手が止まりました。
「このまま続けていける気がしない」と感じたのです。
一番大きかったのは、作業時間に限界を感じたこと。
育児・家事・本業と両立しながらの作業は、想像以上に大変でした。
早朝・夜中にパソコンを開きながら、「あれ、なんでこんなに疲れてるんだろう」と思うことが増えていきました。
さらに、楽しかったはずのデザイン作業が“義務”のように感じる瞬間が増えてきました。
納期が迫るたびに焦り、頭が回らなくなり、楽しさよりもプレッシャーのほうが大きくなってしまったのです。
そしてもうひとつ、「この先も続けていくには、もっとスキルアップが必要だ」と感じたこと。
LP制作やコーディングスキル、マーケティングの知識など、単価を上げるためには学び続けなければいけない。
でも、その時間も気力も、自分の中からは出てこなくなっていました。
とどめになったのは、「修正対応」のストレス。
「もう少し柔らかい雰囲気で」「ここの色味を変えてほしい」など、明確な答えのない要望に応えるたびに、自信を失っていきました。
「これで正解なのかな…?」と悩み、何度も直していくうちに、気力がすり減っていったんです。
こうして私は、一度は達成した副業を、自分の意思でやめる選択をしました。
それでもやってよかったと思える理由
Webデザインの副業をやめると決めたとき、
「せっかく月5万円までいったのに、もったいない」と何度も思いました。
でも、今振り返ってみると、やってよかったと思えることがたくさんあります。
まず、デザインの基礎知識やツールの操作スキルは、今もいろんな場面で活きています。
CanvaやPhotoshopを使った資料づくりやサムネイル作成、ちょっとした画像編集は、Webライティングやオンライン秘書業務でも役立ちました。
そして、「自分にできた」という実感と実績が残ったこと。
月5万円という目標を一度達成できたことで、自分への信頼が少しずつ戻ってきました。
「私はやればできる」という感覚は、その後の副業選びや行動の原動力になりました。
また、「お金になる=それを続けるべき」とは限らないと気づけたのも大きな学びでした。
自分が心地よく続けられるかどうかは、副業を選ぶ上でとても重要な視点。
合わなかったことに落ち込むより、「自分には合わなかった」と認められたことが前向きな一歩になりました。
結果的に、Webデザインの経験は、次に選ぶ副業の方向性や働き方の基準を見直す“転機”になったと感じています。
副業は、“続けられるか”がカギ
副業で月5万円を稼ぐ。
それは私にとってひとつの目標であり、夢でもありました。
Webデザインでそれを達成したとき、うれしかった反面、どこか不安も感じていました。
「これをずっと続けていくのは、本当に自分に合っているのかな?」と。
そして私は、やめる決断をしました。
でも、あの挑戦は決して無駄ではなかったと思っています。
副業で大切なのは、「どれだけ稼げるか」だけじゃない。
「自分にとって、無理なく、心地よく続けられるかどうか」。
好きなことでも、義務になると苦しくなる。
向いてると思っていたことでも、やってみて初めてわかることがある。
だからこそ私は今、こんなふうに思っています。
一度やめたっていい。合わなかったら、また探せばいい。
あなたが積み重ねた経験は、次のステップにきっとつながっていく。
もしあなたが今、
「副業を始めてみたい」
「でも続けられるか不安」
そんな気持ちを抱えているなら、大丈夫。最初はみんな手探りです。
私の失敗も、迷いも、学びも。
きっとあなたの背中を、少しでもそっと押せますように。
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